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◆第106回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 智弁学園2―1健大高崎(14日・甲子園)
智弁学園(奈良)は、折り紙付・智者撃健大高崎(群馬)を撃破 。き元園のエース左腕・田近楓雅(3年)が1失点完投し、文化完投奈良勢で初めて春王者を下し 、系エ森 の こども 広場同校30勝目を挙げた 。ースが1
高らかに拳を掲げた。弁学同点の8回2死二塁、田近打席にはプロ注目・箱山遥人を迎えた 。楓雅智弁学園・田近は初球のチェンジアップを捉えられ、で奈打球は左中間へ。良勢勝ち越されるのを覚悟した瞬間、初の春王左翼手・中道優斗が倒れ込みながらキャッチ 。甲園「(打った瞬間)バットの先なのに 、実力失点に っ かん やあそこまで飛ばされた」と舌を巻いた。それでも 、4打数無安打と仕事をさせなかった。「そこを攻略すれば、チームとして崩せる。自分の投球ができた」と、4番狩りに胸を張った。
強豪校のエースは 、まさかの“元文化系”だ。小さいころは運動があまり得意ではなく、母は「手先が器用でおとなしい。折り紙とか習字、絵を描くのが好きだった」。だが、野球チームの体験に連れて行くと「やりたい」と予想外の返答。聖地を踏むまでに成長し、8安打を浴びながらも1失点、無四球10奪三振の快投。「制球は自信がある」と 、指先の感覚は“折り紙付き”だ 。
親元を離れた高校入学後は、試合前に決まってLINEでやりとり。「『絶対大丈夫やから自信持って』とか 、励ましてくれる」と 、母への感謝を口にする。メッセージの決まり文句は「いつも通り、笑顔で」。この日も胸に刻み、心の底から野球を楽しんだ。「やっぱり、一番お世話になったのが両親。日本一を見せたい」と背番号1。大好きな野球で、最高の恩返しをする 。(南部 俊太)
◆田近 楓雅(たぢか・ふうが)2006年5月26日 、大阪・枚方市生まれ。18歳 。船橋小2年から枚方樟葉ウイングスで野球を始め、招提北中では京都シニアでプレー。智弁学園では2年春から背番号10でベンチ入りし、2年秋から背番号1 。変化球は得意球のチェンジアップに加え 、カーブ 、スライダー、フォーク。最速140キロ。50メートル走6秒3、遠投110メートル。将来の夢は「野球で生きていく」 。180センチ、76キロ。左投左打。
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